「このまま今の仕事を続けていていいのかな」「周りはどんどんキャリアアップしているのに、自分だけ取り残されている気がする」——そんなモヤモヤを抱えていませんか?
実は、20代女性の多くが同じような悩みを抱えています。自分のやりたいことがわからない、将来のキャリアプランが描けない、このままでいいのか不安……。こうした状態を「キャリア迷子」と呼びます。
でも安心してください。キャリア迷子になること自体は、決して悪いことではありません。むしろ、自分の人生を真剣に考えている証拠です。大切なのは、その状態からどう一歩踏み出すかということ。
この記事では、キャリア迷子になる原因と、そこから抜け出すための具体的な方法をご紹介します。実際にキャリア相談を通じて自分らしい働き方を見つけた女性たちの体験談も交えながら、あなたのキャリアを考えるヒントをお届けします。

キャリア迷子とは?20代女性に多い理由
キャリア迷子とは、自分の仕事やキャリアについて方向性がわからなくなっている状態のことです。「今の仕事は自分に合っているのだろうか」「将来どうなりたいのかわからない」「転職したいけど何がしたいかわからない」といった漠然とした不安を抱えている状態が続くと、キャリア迷子になっていると言えるでしょう。
マイナビキャリアリサーチLabの調査によると、20代女性正社員の約半数は「今の会社で昇進できそうだと思わない」と回答しており、将来のキャリアに対する不安を抱えている女性が多いことがわかります。また、20代正社員の理想年収と実際の年収には約225万円もの差があるという結果も出ています。理想と現実のギャップに悩むのは、あなただけではないのです。
特に20代女性がキャリア迷子になりやすい理由には、いくつかの背景があります。
ライフイベントとの両立への不安
結婚や出産といったライフイベントを意識し始める20代後半は、仕事との両立について考える時期でもあります。「このまま今の仕事を続けて、将来家庭と両立できるのだろうか」「転職するなら今のうちにしておいた方がいいのでは」という焦りが生まれやすい時期です。
日本女性の第一子出産の平均年齢が30歳前後であることを考えると、28歳前後はまさにキャリアとライフプランを真剣に考え始めるタイミング。この時期にキャリア迷子になるのは、ある意味自然なことなのです。
ロールモデルの不在
職場に自分が目指したいと思えるような女性の先輩がいないと、将来のキャリアをイメージしづらくなります。特に営業職や販売職など、ライフイベントを経ても長く働いている女性が少ない職種では、「この仕事を続けていけるのかな」という不安を感じやすいでしょう。
参考にできるロールモデルがいないと、自分のキャリアパスを描くことが難しくなり、結果としてキャリア迷子の状態に陥りやすくなります。
選択肢の多さ
現代は働き方の選択肢が増え、転職も珍しいことではなくなりました。転職動向調査2025年版(マイナビ)によると、2024年の20代女性の転職率は11.3%と、全年代の中でも高い水準を維持しています。
選択肢が多いということは、逆に言えば「何を選べばいいかわからない」という悩みにもつながります。正社員、派遣、フリーランス、リモートワーク……さまざまな働き方がある中で、自分に合ったものを見つけるのは簡単ではありません。
キャリア迷子になる5つの原因
キャリア迷子から抜け出すためには、まず自分がなぜその状態に陥っているのかを理解することが大切です。ここでは、20代女性がキャリア迷子になる代表的な5つの原因を見ていきましょう。
1. 自分のやりたいことがわからない
「やりたい仕事がわからない」というのは、キャリア迷子の最も典型的なパターンです。就職活動の時になんとなく決めた仕事、気づいたら配属されていた部署……。自分の意思で選んだという実感がないと、「本当にこれでよかったのかな」という疑問が湧いてきます。
しかし、多くの人が明確な「やりたいこと」を持っているわけではありません。自分の目標や理想を具体的に持って働いている人の方が少数派なのです。だからこそ、「やりたいことがわからない」と悩みすぎる必要はありません。
2. 仕事にやりがいを感じられない
毎日同じことの繰り返しで変化がない、成長を感じられない、自分の仕事が誰かの役に立っている実感がない——。こうした状態が続くと、仕事へのモチベーションが下がり、「このまま続けていていいのかな」という迷いが生まれます。
dodaの転職理由調査でも、「仕事内容に不満があった」は転職理由の上位に入っています。特に事務職など定型業務が多い仕事では、キャリアの広がりを感じにくいという声も多く聞かれます。
3. 将来のビジョンが描けない
「5年後、10年後の自分がイメージできない」という状態も、キャリア迷子の特徴です。特に昇進や昇給の見通しが立たない、スキルアップの機会が少ないといった環境では、将来への希望を持ちにくくなります。
20代女性正社員の約半数が「昇進できそうだと思わない」と感じているというデータからも、多くの女性がキャリアの先行きに不安を抱えていることがわかります。
4. 職場の人間関係や環境に悩んでいる
転職理由の調査では、女性は「職場の人間関係」を理由に転職する割合が高いという結果が出ています。上司との関係、同僚とのコミュニケーション、職場の雰囲気……。人間関係のストレスは、仕事そのものへの意欲にも大きく影響します。
「仕事は好きだけど、職場の雰囲気が合わない」「上司と馬が合わなくてつらい」といった悩みから、転職を考える方も少なくありません。
5. 自分の強みやスキルに自信がない
「自分には特別なスキルがない」「転職しても通用するか不安」——。こうした自己評価の低さも、キャリア迷子の原因になります。特に事務職や接客販売職など、専門的なスキルが見えにくい職種の方に多い悩みです。
しかし、日々の仕事の中で培ってきた経験やコミュニケーション能力は、自分では気づきにくい「強み」になっていることが多いのです。客観的に自分を見つめ直すことで、思わぬ強みが見つかることもあります。
キャリア迷子を抜け出す7つのステップ
キャリア迷子の状態は、適切なアプローチで必ず抜け出すことができます。ここでは、自分らしいキャリアを見つけるための7つのステップをご紹介します。
ステップ1:焦らず、まずは自分の気持ちを整理する
キャリア迷子だと感じると、「早く何とかしなきゃ」と焦ってしまいがちです。しかし、焦って決断すると後悔することも。まずは落ち着いて、自分が今何に悩んでいるのか、何が不満なのかを整理しましょう。
ノートに書き出すのもおすすめです。「今の仕事で好きなこと」「嫌いなこと」「理想の働き方」「譲れない条件」などを書き出してみると、自分の本当の気持ちが見えてきます。
ステップ2:過去の経験を振り返る
これまでの仕事や学生時代の経験を振り返り、「楽しかったこと」「夢中になれたこと」「人に褒められたこと」を思い出してみましょう。そこにあなたの強みや価値観のヒントが隠れています。
過去に達成感を感じた瞬間や、「もっとやりたい」と思った仕事があれば、それが今後のキャリアを考える手がかりになります。
ステップ3:自分の価値観を明確にする
仕事選びで大切なのは、「何をするか」だけでなく「どう働きたいか」という価値観です。収入重視なのか、やりがい重視なのか、ワークライフバランス重視なのか——。自分が仕事に何を求めているのかを明確にしましょう。
価値観は人それぞれ違いますし、年齢やライフステージによっても変化します。今の自分にとって何が大切かを正直に見つめることが、キャリア選択の第一歩です。
ステップ4:情報収集をする
キャリアの選択肢を広げるためには、情報収集が欠かせません。興味のある業界や職種について調べたり、実際にその仕事をしている人の話を聞いたりすることで、具体的なイメージが湧いてきます。
転職サイトや口コミサイトを活用するのも良いでしょう。ただし、情報収集だけで満足してしまわないように、次のステップへ進むことも意識してください。
ステップ5:スキルアップに取り組む
新しいスキルを身につけることは、キャリアの選択肢を広げるだけでなく、自信をつけることにもつながります。資格取得やオンライン講座の受講など、今からでもできることはたくさんあります。
ただし、資格を取ること自体が目的にならないように注意しましょう。「その資格を取って何がしたいのか」を考えた上で、自分のキャリアプランに合ったスキルアップを目指すことが大切です。
ステップ6:信頼できる人に相談する
一人で抱え込まず、信頼できる人に相談することも大切です。友人や家族、職場の先輩など、あなたのことをよく知っている人からの客観的な意見は、新たな気づきを与えてくれることがあります。
また、キャリアの専門家に相談するのも効果的な方法です。転職エージェントやキャリアコンサルタントは、多くの人のキャリア相談に乗ってきた経験から、あなたに合ったアドバイスをしてくれます。
ステップ7:小さな一歩から行動を始める
考えているだけでは、キャリア迷子からは抜け出せません。どんなに小さなことでもいいので、行動を起こすことが大切です。気になる求人に応募してみる、興味のあるセミナーに参加してみる、キャリア相談を申し込んでみる——。
完璧な答えを見つけてから動こうとすると、いつまでも動き出せません。走りながら考える、軌道修正しながら進んでいくという姿勢も時には必要です。
【体験談】キャリア相談で自分らしい働き方を見つけた女性たち
ここからは、実際にキャリア相談を通じて自分らしい働き方を見つけた女性たちの声をご紹介します。
「自分の強みを言語化してもらえた」Aさん(20代・接客販売職から事務職へ)
接客販売の仕事をしていたAさんは、将来のキャリアに不安を感じていました。「このまま販売を続けていていいのかな」「でも自分に何ができるかわからない」という状態でキャリア相談を利用したそうです。
「何気ない会話の中でも私の強みにつながる点を見つけてくださり、それが転職への自信につながりました」とAさん。転職市場での自分の立ち位置も正直に教えてもらえたことで、信頼できるアドバイザーだと感じたそうです。結果的に、接客販売から事務職への転職に成功し、年収も250万円から300万円にアップしました。
「寄り添ったサポートで安心して転職活動ができた」Bさん(20代・カスタマーサポートから人事職へ)
カスタマーサポートの仕事をしていたBさんは、「もっと人の役に立つ仕事がしたい」という思いから転職を考え始めました。複数の転職エージェントを利用しましたが、SHEHUBエージェントの対応が圧倒的に良かったと言います。
「様々な相談に乗っていただき、寄り添って向いている求人を紹介してくださったのが嬉しかったです」。面接前後の手厚いフォローもあり、カスタマーサポートから人事職へのキャリアチェンジに成功。年収も350万円から386万円にアップしました。
「子どもがいても転職できた」Cさん(20代後半・カスタマーサポートから事務職へ)
経歴や子どもがいる部分で転職に不安を感じていたCさん。「何から何までサポートしていただき、本当にありがとうございました」と感謝の声を寄せています。
子育てと仕事の両立に不安を抱えながらも、親身なサポートのおかげで希望通りの転職を実現できたそうです。「経歴や家庭の事情で不安があっても、諦めずに相談してみることが大切だと思います」とCさんは語っています。
「本音を話せる環境が心強かった」Dさん(20代・営業職からマーケティング職へ)
営業職として働いていたDさんは、キャリアチェンジを考えていましたが、「自分に向いている仕事がわからない」という悩みを抱えていました。
「非常に話しやすく、自分らしく本音を話すことができました。転職活動の実態や、現職からの強みを活かせる職種を提案いただけたので、『こんな業務もチャレンジできるかもしれない!』という新しい視点をもらえました」。営業経験を活かしてマーケティング職への転職を実現し、年収も400万円から420万円にアップしました。

キャリア迷子が転職を考えるときの注意点
キャリア迷子の状態で転職を考える場合、いくつかの注意点があります。焦って転職して後悔しないために、以下のポイントを押さえておきましょう。
「逃げの転職」になっていないか確認する
今の職場が嫌だから、人間関係が辛いから——。そうした「逃げ」の気持ちだけで転職すると、転職先でも同じ問題にぶつかることがあります。転職する前に、「なぜ転職したいのか」「次の職場では何を実現したいのか」を明確にしておくことが大切です。
もちろん、心身の健康を害するような職場からは逃げるべきです。ただし、その場合も「次はどんな環境で働きたいか」を考えておくと、転職先選びの軸になります。
転職回数を増やしすぎない
20代のうちにいろいろな経験をしたいという気持ちはわかりますが、短期間での転職を繰り返すと、採用担当者から「定着しないのでは」という懸念を持たれることがあります。
転職を考えるなら、ある程度のスキルや経験を積んでから、一貫性のあるキャリアストーリーを持って次のステップに進むことをおすすめします。
年収だけで判断しない
転職理由として「給与が低かった」は常に上位に入りますが、年収だけを基準に転職先を選ぶのは危険です。仕事内容、職場環境、成長機会、ワークライフバランス——。総合的に見て自分に合っているかどうかを判断しましょう。
女性の場合、転職先の決定理由として「希望の勤務地である」が最も多いというデータもあります。通勤時間や働きやすさも、長く働き続けるためには重要な要素です。
一人で抱え込まない
キャリアの悩みを一人で抱え込んでいると、視野が狭くなったり、ネガティブな方向に考えが進んでしまったりすることがあります。信頼できる人に相談することで、新しい視点が得られることも多いです。
転職エージェントやキャリアコンサルタントは、多くの転職事例を見てきた経験から、あなたの状況に合ったアドバイスをしてくれます。「まだ転職すると決めたわけじゃないけど相談したい」という段階でも、気軽に利用してみてください。
20代女性のキャリアで意識したいこと
キャリア迷子を抜け出すだけでなく、今後のキャリアをより良いものにしていくために、20代のうちから意識しておきたいことがあります。
ポータブルスキルを意識する
ポータブルスキルとは、業種や職種が変わっても持ち運びできる能力のことです。コミュニケーション能力、問題解決能力、論理的思考力、プレゼンテーション能力などがこれにあたります。
20代のうちにこうしたポータブルスキルを磨いておくと、将来的にキャリアチェンジする際にも強みになります。日々の仕事の中で、どんなスキルが身についているかを意識してみましょう。
キャリアの棚卸しを定期的に行う
自分がどんな経験をして、どんなスキルを身につけたのかを定期的に振り返ることが大切です。年に一度でも、キャリアの棚卸しをする習慣をつけると、自分の成長を実感できますし、今後の方向性も見えてきます。
「どんな業界でどんな職種に就き、誰を相手にどんな役割を担ってきたのか」を具体的に振り返ってみてください。
柔軟な姿勢を持つ
キャリアプランは一度決めたらそれで終わりではありません。環境の変化やライフイベント、自分自身の価値観の変化によって、柔軟に見直していくことが大切です。
「計画通りにいかない」ことを恐れすぎず、状況に応じて軌道修正できる柔軟さを持っておくと、キャリアの選択肢がぐっと広がります。
ネットワークを広げる
社内だけでなく社外にもつながりを持っておくと、新しい情報やチャンスを得やすくなります。業界のセミナーや勉強会に参加する、SNSで同じ分野の人とつながるなど、少しずつネットワークを広げていきましょう。
転職の際も、知人からの紹介で良い会社に出会えることは珍しくありません。
よくある質問(FAQ)
- Q. キャリア迷子は何歳くらいで経験する人が多いですか?
A. 20代後半から30代前半にかけて経験する人が多いです。仕事にある程度慣れてきた時期や、結婚・出産などのライフイベントを意識し始める時期に、「このままでいいのかな」と考える方が増えます。特に28歳前後は、キャリアとライフプランを真剣に考え始めるタイミングとして、多くの女性が悩みを抱える年齢です。 - Q. やりたいことがわからないまま転職してもいいですか?
A. 明確な「やりたいこと」がなくても転職は可能です。大切なのは、「何がしたいか」だけでなく「どう働きたいか」「何を大切にしたいか」という価値観を明確にすること。転職エージェントに相談しながら、自分に合う仕事を探していくという方法もあります。実際、SHEHUBエージェントを利用した方の中には、相談を通じて自分の強みや向いている職種に気づけたという声も多くあります。 - Q. 転職エージェントには、まだ転職すると決めていなくても相談できますか?
A. はい、転職を決めていない段階でも相談可能です。キャリア相談として、今の仕事を続けるべきか転職すべきかのアドバイスをもらうこともできます。「まずは話を聞いてもらいたい」「自分の市場価値を知りたい」という理由で相談される方も多いので、気軽に利用してみてください。 - Q. スキルがなくても転職できますか?
A. 特別な資格やスキルがなくても転職は可能です。20代であれば、ポテンシャルや人柄を重視して採用する企業も多くあります。また、これまでの仕事で培ったコミュニケーション能力や調整力など、自分では当たり前だと思っているスキルが評価されることも。客観的に自分の強みを見つけてもらうためにも、キャリア相談を活用することをおすすめします。 - Q. キャリア迷子から抜け出すのにどれくらい時間がかかりますか?
A. 人によって異なりますが、自己分析をしっかり行い、行動を起こせば数ヶ月で方向性が見えてくることが多いです。焦って答えを出そうとせず、じっくり自分と向き合う時間を取ることが大切です。ただし、考えすぎて動けなくなるのも良くないので、「まずは相談してみる」「情報収集を始める」など、小さな一歩から始めてみましょう。
まとめ
- キャリア迷子は20代女性に多く見られる状態で、自分の人生を真剣に考えている証拠でもある
- キャリア迷子になる原因には、やりたいことがわからない、将来のビジョンが描けない、職場環境への不満、自分のスキルへの自信のなさなどがある
- キャリア迷子を抜け出すには、焦らず自分の気持ちを整理し、過去の経験や価値観を振り返ることが大切
- 一人で抱え込まず、信頼できる人やキャリアの専門家に相談することで、新しい視点や自分の強みに気づける
- 20代のうちからポータブルスキルを意識し、定期的にキャリアの棚卸しをすることで、将来の選択肢が広がる
自分らしいキャリアを見つけよう
キャリア迷子の状態は、決して悪いことではありません。自分の人生について真剣に考えているからこそ悩むのです。大切なのは、その悩みを一人で抱え込まず、行動を起こすこと。
SHEHUBエージェントでは、20代女性のキャリア相談を数多く手がけてきた経験豊富なアドバイザーが、あなたの悩みに寄り添い、自分らしいキャリアを見つけるお手伝いをしています。
「まだ転職すると決めたわけじゃない」「とりあえず話を聞いてほしい」——そんな段階でも大丈夫です。まずは気軽に相談してみませんか?あなたの強みを一緒に見つけ、次のステップへの一歩を踏み出すサポートをいたします。

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